ねぎ地獄

エルヴィスのねぎ地獄のレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.7
🎥あらすじ:
「史上最も売れたソロアーティスト」、「キング・オブ・ロックンロール」と言われるエルヴィス・プレスリーの生涯を描いた作品。

ミシシッピで生まれテネシー州のメンフィスの黒人街で育ったエルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)。ゴスペル、R&Bなどのブラックアメリカンカルチャーに囲まれて成長したため黒人音楽とダンスに影響を受けており、そのセンセーショナルな音楽性とパフォーマンスで一躍時の人に。
彼をスターダムに押し上げたマネージャーのパーカー大佐(トム・ハンクス)、家族、そして妻のプリシラ(オリビア・デヨング)との関係性や、当時の公民権運動やケネディ大統領暗殺事件などの時代的背景も織り交ぜながら、41歳でエルヴィスが亡くなるまでを描く。

監督は「ムーラン・ルージュ」「華麗なるギャツビー」のバズ・ラーマン監督。主演はディズニーチャンネル出身のオースティン・バトラー。そして重要なマネージャー役にトム・ハンクス。

✍️感想とその他メモ:
2時間40分という長尺なので飽きないか心配をしていましたが、めくるめくストーリー展開、素晴らしい音楽、衣装、バズ・ラーマン監督らしい鮮やかな色彩であっという間に感じました。

「ボエミアン・ラプソディ」や「ロケットマン」と同じく一人のアーティストの人生を描く作品なので、どんどんと音楽と共にストーリーが展開していきます。エルヴィスの楽曲だけでなくDoja Catの曲がミックスされて使われていたりと、現代的な要素も入ってくる点がとても面白く、ワクワクさせられました。もちろん往年の名曲がてんこ盛りなのでライブに来たような感覚。音楽はNetflixシリーズのThe Get Downを手がけたエリオット・ウィーラーです。

さらに、もう何より素晴らしいのがエルヴィスを演じたオースティン・バトラーです!!撮影までの1年半を準備期間とし、エルヴィスに関する映画や本で彼の人間性、歌い方や動き方の変化を研究して撮影に臨んだのだそう。劇中では彼の歌声も聴けるのですが、とにかく本当に圧巻。ステージでの感情的なパフォーマンスも素晴らしいですし、青年期から亡くなるまでの約20年ぐらいのエルヴィスを見事に演じきっています。
言うまでもなく、悪名高いマネージャーを演じたトム・ハンクスの演技も抜群で、しっかり恐怖心を感じさせてくれました。

カンヌ映画祭での上映後の記者会見で監督がエルヴィスの元妻であるプリシラや家族から「彼の本当の人間性を描いてくれた。これからも観たいと思える作品」という人生で1番嬉しい評価をもらったと言っています。もちろんエルヴィスの人生は彼にしかわかりませんが、少なくとも身近にいた人々が賛辞を贈っているということは、こうした生涯を描く作品としてはとても大切なことだと思います。

とにかくこれは大音量で観るべきな上、長時間作品なので配信ではなく劇場がおすすめです。

オフィシャルウェブサイトで発見したSpotifyのプレイリスト👍
「映画『エルヴィス』をもっと楽しむ予習プレイリスト」
https://open.spotify.com/playlist/6JE92L54TL5ddro1Cjhn1r?si=klylLWXJSzmBjok24fGlvw is
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