エルヴィス視点で物語が展開してくれればと正直なところありますが、自分らしさの生き方を描いた物語として観るのであれば良いのかもしれません。
私はエルビスで育った世代ではないので、思い入れはありません。ただ、そんな私でもキング牧師やケネディ大統領暗殺事件やシャロン・テート殺人事件について知っていたので、物語の背景は怒涛の時代だったことは想像がつきます。
そんな時代に1人のアーティストとしての自分らしさを貫いたそんな物語なので、そこが本作の魅力だと思います。
しかし、本作はあくまでエルビスのプロデューサーの視点だったので、「その真実は誰にも分からない」というのは観て思ったところはあります。
ただ、当時の時代背景を知っている方や別作「リスペクト」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などを鑑賞した方であれば、作中になぜエルビスはそんなことをしてしまったのかが分かるのではないでしょうか？
予告かチラシに「ボヘミアン・ラプソディに次ぐ傑作」と言ってはいますが、私はそうは思いませんでした。
人種差別について闘った1人の物語なので、「リスペクト」みたいな作品だと思います。
