けん

エルヴィスのけんのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.5
監督 
バズ・ラーマン(華麗なるギャッツビー)

劇場に来てみたら、平均年齢高っ。
そりゃあ50年代〜70年代に活躍したスターだから、そうなるわな。

ただ、バズ・ラーマンの演出は、なかなか攻めていて、映像は古臭くもなんともないんだ。

白人上位時代のアメリカで、カントリーとR&Bをミックスし、独特のクネクネダンスでスターにのぼり詰めた理由がよくわかったんだ。彼は、次の新しいアメリカを予感させる象徴だったんだね。

主にトムハンクス演じるマネージャーのパーカーの目線で描かれていく。エルビィスの心の繊細さを利用して、のし上がってゆくパーカーがムカつくんだけど、逆に言えば、パーカーがいなければ、エルビィスがここまでスターになれたかは、わからないわけで、持ちつ持たれつではある。

ただ、この持ちつ持たれつの関係のせいで、2人とも良い最後ではないんだよな。

ラストの本物のエルビィスの映像が、少しせつなく見えたんだ。
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