監督
バズ・ラーマン(華麗なるギャッツビー)
劇場に来てみたら、平均年齢高っ。
そりゃあ50年代〜70年代に活躍したスターだから、そうなるわな。
ただ、バズ・ラーマンの演出は、なかなか攻めていて、映像は古臭くもなんともないんだ。
白人上位時代のアメリカで、カントリーとR&Bをミックスし、独特のクネクネダンスでスターにのぼり詰めた理由がよくわかったんだ。彼は、次の新しいアメリカを予感させる象徴だったんだね。
主にトムハンクス演じるマネージャーのパーカーの目線で描かれていく。エルビィスの心の繊細さを利用して、のし上がってゆくパーカーがムカつくんだけど、逆に言えば、パーカーがいなければ、エルビィスがここまでスターになれたかは、わからないわけで、持ちつ持たれつではある。
ただ、この持ちつ持たれつの関係のせいで、2人とも良い最後ではないんだよな。
ラストの本物のエルビィスの映像が、少しせつなく見えたんだ。