役者が演じるミュージシャンの自伝的な映画には個人的にあまり深く入り込めない。
「ボヘミアン〜」は確かにすごく良かったけれどリピートはしなかった。
そんな訳で観るかどうか迷った作品だが評判がかなり良いので観ようかなと。
エルヴィスのCDは1枚だけ所有。
彼の生い立ち経歴や大佐との事は事前に知っていた上での鑑賞。
通常のミュージシャン伝記映画とは違ってどちらかというと『アマデウス』に近いような印象を受けた。トム・ハンクスの存在がとても大きくてこんな嫌な役までしっかりとこなせるなんてさすがとしか言いようがない。
オースティン・バトラーが思いのほか良くて最初のライブなんて凄く引き込まれた。
実際にあの当時にあの演奏を最初に見せつけられたらこのアタシだってズボンもパンツも投げ入れてしまうよw
このような映画を観たり本を読んだりするといつも思うことは
『突き抜けた才能や名声はなにかを代償にしなければ得られないものなのか？』
偉大な才能の持ち主でしか見ることの出来ない素晴らしい景色があるのだろうが、、
自分がエルヴィスで一番好きな曲の『サスピシャス・マインド』がカバーも含め効果的に使われていて大満足。
で、最後の最後に本物のあの映像を持ってくるのがズルいよなぁ。。
バズ・ラーマン監督らしいコテコテの塗りたくった映像がエンドロールまで続いたのに、さすがに上映時間が長いのかおじいちゃんおばあちゃん達が次々と席を立っていったよ...
ここ数日はYouTubeで実物エルヴィスの映像三昧。公開終了前にもう一度鑑賞しようと思っている。
