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エルヴィスのinotomoのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.4
幼い頃、貧しい黒人居住地区で育ったエルヴィスは、黒人音楽に傾倒。やがてプロのミュージシャンとして活動していくようになるが、そんな中、歌手のマネージャーやプロモーターをやっているトム・パーカー大佐の目にとまる。やがてエルヴィスは、大佐とビジネスパートナーとして歩んでいくことになり、大スターになるのだが…
監督はバズ・ラーマン。

バズ・ラーマンらしい、疾走感溢れるカメラワークやポップな演出はあるものの、脚本と編集にやや難があるように感じた。大スターの人生を描くのだから仕方ないのかもしれないけど、尺が長すぎる感が否めず。トム・ハンクス演じるパーカー大佐の視点からの物語だけど、トム・ハンクスは上手いけど何をやってもトム・ハンクスなので、その視点があまり効いてこない感じもした。

エルヴィス役のオースティン・バトラーは、歌も吹き替えなしなのだろうか。特に若い頃のエルヴィスがめちゃくちゃかっこ良くて、年齢を重ねての変化も感じられたけど、オスカーはどうかな。熱演ではあったけど。

トム・ハンクス主演の「フォレスト・ガンプ」で、若きエルヴィスがフォレストの家に滞在して、足の不自由なフォレストの足の動かし方を、自分のパフォーマンスに取り入れるという場面があったのを思い出した。今だったら、もっと過激なパフォーマンスがあると思うけど、昔はあれが凄かったんだなぁ。エルヴィスのことを詳しくは知らなかったので、色々勉強になりました。
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