このレビューはネタバレを含みます
伝記映画系の作品にありがちだけど、ひたすらキャラが転落の一途を辿ってく作品は終盤見ていて辛くなる......
『ウルフオブウォールストリート』はキャラのはちゃめちゃっぷりも相まって破滅すらカタルシスに見える様にしてたのが良かったなぁと。
エルヴィスは「家族」のためにスターの道を歩むことを決めたが、最後には「家族」を蔑ろにして破滅に足を踏み入れてしまう。もしエルヴィスの家族への想いが初志貫徹的であれば結末も変わったんだろうと思うが、そうさせてくれないのがスターの魔力か。
白人でありながら黒人のスタイルを取り入れて自らの音楽性を意図せずに確立させた様子を見ると、オリジナリティは常に辺境から産まれるという学びを得ることが出来る。