エルヴィスのステージを初めて目撃した若い女性たちが「え、なんかヤバくない？ちょ…なんかヤバいんだけど〜！！」と、徐々に立ち上がってブチ上がっていくシーン。エルヴィスが腰を振るたびに観客の熱狂が増してゆく、あのシーン。あとでエド・サリバン・ショーに出ていた若かりし本人映像を見てみたら、なんの誇張でもなかったようで驚いた。エルヴィスがちょっとカラダをクネらせるだけでキィャァ〜！！と黄色い爆音が上がり、エルヴィス自身がちょっと笑っちゃってる映像。若く美しいスターを一目見ようと女性たちが大挙して押し寄せる現象は、もはや「バズる」どころの騒ぎではなく、本人の想像をも遥かに超える反響だったのだろう。
回る観覧車がレコード盤に切り替わったりする、バズ・ラーマンお得意のなんかあざとい編集は個人的に全然好みではない。でも、誰もが知るスーパースターを見事に演じた主演俳優には称賛を。あと絶妙に邪魔なおじさん、名優トム・ハンクスにも。
