このレビューはネタバレを含みます
オースティンバトラーのセクシーな目つきが没入感を底上げ。女の子たちが熱狂していく様がすごい。
エルビスがどれだけ有名でどれだけ売れたかは知っていたが、背景にこんなストーリーがあったとは…
貧困から黒人地区で育ち、白人なのに黒人の歌を歌う。
彼の特異なバックグラウンドと数奇な運命が黒人音楽にルーツを持つ歌を広く全米中に届けたのは、その後の音楽史にとってとても大きなことだったと合点がいきました。
歌手あるあるですが、とてつもないはなやかさと危うさが表裏一体で、その輝きを利用しようとする人たちがたくさんいて…切ない。
エルビスの母が心配したように、ファンたちの愛や熱狂が彼を幸せにもし、殺しもした。
彼に容姿がよく似た娘リサマリーもこの映画のプレミアのための過激なダイエットが理由で心臓発作を起こし亡くなってしまったとか…
リサマリー自身もマイケルと結婚をし、別れ、息子を自殺でなくしており、数奇な運命。
元妻プリシラは夫、娘共に早過ぎる別れ。偉大さと儚さが入り混じる映画でした。
エルビスを演じたオースティンバトラーはヴァネッサ・ハジェンズと交際し、エルビスを演じることを後押ししたのも彼女とか。
撮影途中で別れてしまったものの、この映画でヒトハネした感はすごい
