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エルヴィスのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
3.8
Elvis:バズ・ラーマン監督、脚本、製作、原案、ジェレミー・ドネル脚本、原案、クレイグ・ピアース、サム・ブロメル脚本、オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング出演、エリオット・ウィーラー音楽、マンディ・ウォーカー撮影、2022年作品。

物語は1997年、エルヴィス・プレスリーの元マネージャーであるトム・パーカー大佐(トム・ハンクス)が、脳卒中で死の床に就きながら、エルヴィスとの日々を追憶して行くスタイル。

バズ・ラーマン節が炸裂した作品。全編かなりカラフルでポップな演出が冴え渡っていると思う。ただアンソニー・マッカーテンが脚本を手掛けた「ボヘミアン・ラプソディ」や「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」のように最高のクライマックスがステージという構成ではないので、それを期待すると肩透かしかも知れない。ド派手で観映えのするステージシーンは多々あるので、最大のクライマックスではないと言うもの。

語り口が実に胡散臭いトム・パーカー大佐なのでショービジネスの胸糞悪さをこれでもかと観せ付けられていく・・・。しかしバズ・ラーマン監督は巧いと思う。ポップでスマートな展開にどんどん惹き付けられたのは事実かな(笑)このトム・ハンクス演じるパーカー大佐の嫌らしさは、おそらく誰が観ても憎たらしく感じるだろう。エルビスのマネージャーが彼ではなかったらどうなっていただろう?もっと違ったいい人生が送れただろうか?それともエルビス自身が語る様に彼でなければ売れる事も無かったのだろうか・・・・。

エルビスのド派手な衣装やステージ以外の振る舞いも面白く、オースティン・バトラーの演技も良かったと思う。全体的には皮肉が効き過ぎている気もするが、さすがバズ・ラーマン作品と言う感じだと思う。映画として良かったし、また観たい気がするものの、そんなに好きな曲が無くて・・・(苦笑)
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