ジャンク

エルヴィスのジャンクのレビュー・感想・評価

エルヴィス(2022年製作の映画)
4.0
大まかな展開はここ数年作られたミュージシャンのノンフィクション映画の、ある意味でワンパターンとも言える流れ。
クィーン、エルトン・ジョン、ホイットニー・ヒューストン。
一気に栄光へと駆け上がった後、薬物、家族、マネージャー問題で苦しむ。

だが本作、前述の作品と比べてさらに年代が古くビートルズなどよりもさらに前の話のため、前半1時間は特に興味深い。
プレスリー本人も凄いが周りの反応、特に女性の熱狂ぶりと保守層の反発が凄い。

白人がカントリーミュージック(white country)ではなく黒人のRhythm and Bluesを歌うというのが当時の保守層に受けが悪く、世間が今の感覚ではありえないような無茶苦茶な批判をしてくる。
人種差別が強く残る1950年代の話ということもあり、隔離法違反やら、人種融合やら聞き馴染みのない言葉。

主演のオースティン・バトラーが素晴らしくて本作で一気に好きになった。
大して聞いたことがあるわけでもないが、劇中の歌声は本物のエルビス・プレスリーのよう。
トム・ハンクスはド安定。
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