いまいちパッとしない経歴のアンドリュー・ガーフィールドにとって、ようやく代表作と呼べるものができたのではないでしょうか。
主人公で原作者でもあるジョナサン・ラーソンのことは(彼の作品も含めて)まったく知りませんでしたが、彼の、夢追い人としての三十歳という節目への心情は、痛いほどよくわかります。自分は結局、彼のようにがむしゃらに作品づくりをすることもせず、また、親友のマイケルのように、大人になる道を歩むこともなく、現在もなあなあに過ごしてしまっています。
早咲きの先人、先行する後輩、道を変えた友人、去る恋人。
気持ちばかり逸る。
言葉より行動。
まさにその通りですね。