迫る針の音、その焦燥感が自身を掻きむしる!
Netflixで配信されたというのに劇場で観て参りました!
時限爆弾の音がタイトルというセンスが既に面白いので気になってました。元の舞台は全く知らなかったですね。
冒頭の『30/90』が、かなり好きな曲調ばかりなので、ノリノリで観られるんですよね。言うなればディズニーランドの昼パレード的な曲調。明るい。
でも、曲調に対してその言葉たちは結構ヒリついたものでしたね。あの曲調と演出でなければ観ていてかなり辛そう…
人生をかけて夢を追う若者にとって〝30歳〟という壁は本当に恐ろしいものなんですよね。
それまでに足場が出来ているか否かで突き進むか、退かなければならないかを考えなければならない。
焦れば焦るほど、いつもの自分ではいられなくなって、アイデアが出てこなくてなったり、いらない軋轢を生んでしまったり…
そんな追い込まれたあるあるが本当にキツいくらい感情移入してしまいましたね(;´Д`A
まさにタイムリミットが迫るなかで、もがき走り続けた彼の生き様が、そのままミュージカルとなった本作。
だから彼は退くべきだったのか?夢を追って良かったのか?観た人によっては感想が分かれる物語ではないでしょうか。