Moomin

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のMoominのレビュー・感想・評価

5.0
めちゃくちゃに好きだった

30歳の誕生日を迎える主人公
才能を抱える彼にとってそれは人生の岐路の1つだった
自分の身近、バイト先や恋人との問題。そういった所に細かく視点を当てていき、自分という人物がどう成り立っていて
どんな思いで生きているのかを
再確認し
1つの表現方法として音楽を使う

冒頭のフィルムチックな映像から名作感がダダ漏れに
「彼が生きた足跡を辿るストーリー」
実在した天才の人生の一部を切り取る
彼が目指す試聴会と舞台
それと彼の日常のリンクが上手く映像で表現されている
掴みのミュージカルがあり、そこから彼の魅力にただ引き込まれる
シナリオの構成を見てみたいと思った

音楽が混ざることによって劇的なお話に見えるが、どこの誰にでもある日常にも寄り添う作品
彼の夢追う姿が、いつかの自分と重なる
もしくは劣等感さえ覚える
夢追うことは罪では無いと
今も時計の針が動き続けている
Moomin

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