shun

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のshunのレビュー・感想・評価

3.5
アカデミー賞主演男優賞と編集賞にノミネートされたのでまず「RENT」観た後に観賞。

「RENT」のミュージカルを作ったジョナサン・ラーソンの人生を描いたミュージカル映画です。
アンドリュー・ガーフィールドは初ミュージカル映画らしいですが歌うまいし演技もとても良かった。スパイダーマンのイメージが強かったのでこんなのも出来ちゃうのかってちょっと嬉しい驚き。

ストーリーは自分の人生を基にしたミュージカルとその実際の状況が交互に描かれる展開。
特に恋人と言い争うシーンが好き。ミュージカルでは2人のすれ違いが男女でコメディチックにテンポよく歌われる。それに対して実際のシーンではより感情的でシリアス。
同じ人生の1場面でも正反対の語りが行われてておもしろかった。

編集の面ではプールが楽譜になる演出が印象に残ってます。

あとヴァネッサ・ハジェンズがらしくない脇役で出てました。正直この役を演じたことは彼女にとってとても良かったと思う。
やっぱり世間的にはヴァネッサは未だに「ハイスクールミュージカルの子」ってイメージが強い。

ネトフリのクリスマス映画とかも出てるけど大体コメディなど軽めの作品だし。
セレブっぽいオーラ強いけど演技がめちゃくちゃ上手いって感じでもないのでキャスティングしにくいのかもとか思ってます。

今回この映画は結構大人なミュージカル映画なので、これきっかけで歌唱力を生かしながらもシリアスな映画にシフトチェンジしてくれたらなあとか思いました。
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