がべ

子供はわかってあげないのがべのレビュー・感想・評価

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)
3.9
オンライン試写にて。
愛おしい夏映画のひとつとして仲間入りです。大好きな沖田監督、ありがとうございます!
本人曰く絵に描いたような幸せな家族に囲まれて暮らす主人公の美波は真剣になると笑ってしまう、そして誰とでも軽いノリで話すようなアニメが好きな女子高校生。同じアニメが好きなもじくんと出会い、仲良くなり、あるきっかけで実の父親について知りたいと思い、会いに行く。
沖田監督が得意そうなドギマギ感は豊川悦司演じる実の父親との空気感で遺憾なく発揮。夏の数日間過ごした日の思い出の特別感ってなんだろうね。そこから帰る日も然り。おばあちゃんおじいちゃんの家に泊まった夏休みの感覚を思い出してしまった。そのあと家に戻ってお母さんと話すシーンがあるんだけど、あの萌歌ちゃん演じる美波の正直な感情が溢れてしまうところでグッときた。
今の家族との暮らし、実の父親との初めての思い出、そしてもじくんとのちょうどいい甘酸っぱい関係。全部全部愛おしい。何百回も思ってるけど、高校時代の夏って1番キラキラ輝いてて、人生の大事な1ページになったんじゃないかな。
それぞれのキャラクター(特に細田佳央太演じるもじくんが印象的)の魅力もギュッと詰まった素敵な夏映画🌻
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