たわらさん

子供はわかってあげないのたわらさんのレビュー・感想・評価

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)
3.8
沖田修一が描く甘酸っぱい青春ムービー。本作では"教える"が幾度もリフレインされていました。子供の行動は受動的ですが、どこかで主体性を持ちます。美波の転換点は書道教室のモジくんの"教える"側の存在を認知したときでしょう。受け手から送り手へと感情や知恵の向きを転換した美波の人生は、さらに輝かしいものになるのでしょう。ラストは眩しすぎますね。

友達同士の会話やクスッとくるような普遍的な会話劇は本作の魅力。父(両方)やコーチなどのサブキャラに味がありますよね。階段を降りながらのKOTEトークは印象的です。温かい作品でした。

「アデュ〜」
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