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子供はわかってあげないのringoのレビュー・感想・評価

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)
4.4
子供の頃って親に何かを打ち明けたり、自分の気持ちを人に伝えたりするときに、なぜか涙が止まらないことって私もあった。子供の頃って言ってみたけどほんとは今でもたまにある。美波の目からポロポロ落ちる涙でそんなことを思い出した。

「人は教わったことなら教えられる」
たとえば教わってなくても、人にしてもらったことはしてあげられるとも思う。できなかった経験があって教わってできるようになるから人に教えられるし、できなかったことがないことは教えにくい。

2人はまわりの色んな人に愛されて好かれて、今度はお互いを好きになったんだなぁ。

あとはまずお父さん。
豊川悦司、古舘寛治、両者演じるそれぞれのお父さんがほんと良かった。お父さんって存在が愛おしくて仕方なかった。
(海、テレビ、ハンバーグ、キャンプ、DVD、、トヨエツさん最高だったな、、満を持しての「知らん」も、似てるって言われたときの表情も、最高だったな)

それからモヒカンで“弟”を演じていた千葉くんは今回は“兄”を演じていて。クセのあるキャラクターで存在感はあるんだけど、目立ちすぎず嫌味なく、自然に演じていたのがさすがだった。

それと細田くんの演技はやっぱり素晴らしい。町田くんを観てこの人の出る映画は全部観ると決めてたけど。なんだろうな、演技上手いとしか言い表せられないのが悔しい。

とにもかくにも良かったな。
前半はマスクの中でニヤニヤしながら観て、後半はちょっとポロっと泣きました。

沖田監督の映画は本当に優しい。

タイトルの意味の解釈は色々読んで余計わからなくなったのであえて触れない。

なっ!
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