さめ

子供はわかってあげないのさめのネタバレレビュー・内容・結末

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作ファンです。キャスト結構豪華ですね、イマイチ話題にはならなかったのが残念です。。私がチェックしてなかっただけ?
導入はサクが好きなアニメ、そのあとの家族の日常っていうようなシーンが続くんですけど、個人的にアニメから長いな…って感じてしまいました。。申し訳ない。。サクの現在の家族の雰囲気を観てる側に知ってもらうためのシーンだと思うし、そこでアニメに感動して泣くサクを分かってもらう/共感してもらうためのアニメの長さなのかなっては思いました。
原作ではもう一人の登場人物の「中学の頃告白で緊張して笑ってしまった」っていう呪いの伏線を、映画では「真剣な場面で笑っちゃう」に変更して、大会後のミーティングでも笑うサクで印象付けてるな〜と。。
原作ファンなのでどうしても原作と比べた感想になってしまって申し訳ないんですが、サクタは“意外にモテる”って言われてる場面が原作にはあったので、映画でのサクタと自分の中での想像してた?サクとギャップがあって戸惑いました。門司くんと出会って、会話が弾むシーン、なんかちょっと緊張が残るような雰囲気で、サクに対して人気者みたいなイメージが私の中であったので、もう少し門司くんを深めるような会話をするのかなって思ってしまっていたので。。。でもまあ共通の盛り上がれる話題があったらそれで盛り上がるのは当たり前だよな、とも思いました。。私が勝手に比べてしまってるだけなので、、、実の父親に対しても少しイメージが違ったな、と。まあそんなこと言ったら門司くんに対してもなんですが。。。
実の父親を探すところから始まったちょっと奇妙な夏の体験、って映画ですね、良かったです。音楽もよかった。雰囲気出すのにあまりBGM/挿入曲がないのがまったり観れてよかったな、とも思いました。
個人的に好きなところは、水泳合宿に行く前に母親の手伝いをして、家族の写真をサクが撮るところ。あと父親と過ごす日常の一連のシーンがとても好きでした。仁子ちゃんは漫画でも映画でも良すぎて好きすぎるな。
原作はミステリちっくなところがあるんですけど、そこの要素はひとつも入れずにサクと父親と門司くんとの関係性に着目したんだなって思いました。まあ入れたら話長くなるしな、、家族との関係性を丁寧に描くには、他の要素を取り入れると前/後とかでやらないとまとめられなくなるだろうし。
話も好きだし全体的に雰囲気も良かったんですけど、本当に申し訳ないが多少観てイライラしてしまったので、、、門司くんが「代々書道家」って言ったときにサクが笑ったけど、門司くんの言い方とかが面白かったのかなって推測はするんですが、、「人ん家あんまり笑わない」って言われても笑うサクとか、スーパーで試食したあと試食分を入れてるケースの蓋閉めないとか(これは私が細かいだけなんですが…)、得体の知れないものだから心配するのもわかるけど、大声で「洗脳されてるんじゃない?!」とか電話で話すミヤジとか、父親が奥のキッチンでハンバーグ作ってくれてるのに、TVないんだから聞こえるのでは?と思えるような距離で「教祖来たから(電話)切るね」って話すサクとか…本当に申し訳ない。。。。
意味ありげに登場する(雰囲気あるだけ?)門司くんのおじいちゃんや、サクとミヤジの電話での会話を聞いて反応してる水泳部員とか、触れてもいいのでは?と思うんですが。。特に水泳部員については本当に謎です。コメディチックにしたかったのかもしれないんですけど、ノータッチで来るとは、、、あと浜辺や屋上の地面に正座してるけど、熱くないんですかね?

6/19追記:原作のゆるっとした雰囲気が映画でも表現されていてよかったです。
もう一度原作を読み返してみたんですが、映画、とても綺麗にまとまっているな、と。。ゆるっとした雰囲気でゆるっと観れるので、何も考えたくない日とかにまた観たいなぁと感じました。あと夏の日とかね。
こういう綺麗な景色なものを観ると、一軒家の平家に住みたいなって思う。
さめ

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