けんすけ

子供はわかってあげないのけんすけのレビュー・感想・評価

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)
4.1
2022年鑑賞59作目

軽快な会話と人柄がすぐに分かる演出。
美波と門司くんの初対面のぎこちなさ。
「あるある」な先生の癖。
登場人物だれにも悪い人がいない。
美波がいい環境で育ったのがよくわかる。
いろんな小さなエッセンスが作品の魅力になってた。

「うん。暗殺に気をつける〜」ってセリフ、好き(笑)


美波の粒で流れる涙が素敵だった。

真剣な場面になると笑っちゃう美波がラストシーンでは単なる照れ隠しなのか、可愛くて仕方ない。

門司くんの唱える文字の力が物語にキラキラを与えてくれた。


「誰かに教わったことをまた誰かに教えて、そうやって世の中はできているんだな」

誰かに教えることが出来ないから教わる側になって、彼の世の中が動き始めるのも素敵だった。

誰かとの繋がり、自発的に繋がることが人生に豊かさをもたらすと思えた。
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