このレビューはネタバレを含みます
人種差別が色濃く残る1960年代。不動産業で人種差別に立ち向かったギャレットとモリスのお話。実話に基づく。
テキサス出身で黒人のギャレット(アンソニー・マッキー)はロサンゼルスで、同じく黒人のモリス(サミュエル・L・ジャクソン)と組み、不動産会社を経営する。ある程度軌道に乗るものの、壁にぶつかり、白人のスタイナー(ニコラス・ホルト)を名目上の経営者に仕立て上げるというアイデアを思いつく。
頭脳明晰ギャレットと根っからの大富豪のモリスの教えの甲斐あり、会社は順調に利益を出す。
そんな中、ギャレットがテキサスに帰郷して目の当たりにしたのは、黒人は融資を受けることもできず、商売や家を買うこともできないという現実だった。
ロサンゼルスに比べて差別がかなり厳しいテキサスで彼らの戦法でビジネスを進め、黒人市民たちに恩恵をあたえられるのか?
おっ。面白かった。乗り出して観ちゃった。
不動産の何ちゃらレートが何パーで何が何だかちんぷんかんぷんだったけど、伝わってきたぞ。賢いギャレットに、吸収の早いスタイナー。まるで「マイ・フェア・レディ」のように成長する様はワクワクする。テンポがまた、良い!
テキサスの差別はひどく、銀行に入るには、使用人の格好をしていなければいけないなんて、屈辱的。結局、テキサスでは散々な目に遭うんだけど、最後の公聴会。スッキリしました。ギャレット、カッコよかった。
ギャレットやモリスのお陰で、ロサンゼルスでは、白人と黒人が住む場所が限られるという「住宅差別」の解消になったとのこと。お金を持っていても黒人だから家が買えなかった人がたくさんいたのね。差別は悪でしかない。
もー。ファルコンの肩幅と胸板で、スーツが破れるんじゃないかとハラハラした〜。