誘拐された少女の行方を追う様子をネット生配信するっていう、今の時代を象徴したような倫理観を問われる映画。
純粋にアーロン・エッカートのアクション映画として面白かった。
評価が低いのはやはりこの作品に出てくる登場人物たちのモラルにあると思う。
警察官の後を付け回して、ライブ配信で捜査情報をダダ漏れにしてしまう素人配信者に、その様子を面白おかしくTVで報じるマスコミ。
そして、行く先々でスマホをかかげて撮影する一般人たち。
ここまで酷いかな？という感情と、実際にここまで酷いのかもという感情のせめぎ合いだった。
そして、散々SNSを利用した一般人の問題行動を描いていたのに、最後になって手のひらを返したようにSNSで広がる人の絆を無理矢理表現して、ハッピーエンドにしているのが唯一残念なところ。
