Mayuka

永遠が通り過ぎていくのMayukaのレビュー・感想・評価

永遠が通り過ぎていく(2022年製作の映画)
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芸術がこの世に存在する意味。そのひとつに自分語りが許可される唯一の場所をつくるということがあるのだと強く感じる。誰かの自語りが、誰かを救う。それが幻想ではないことを証明してくれる作品だと感じた。
戸田監督の紡ぐ言葉は美しく非常に切実で、まるで詩を読みあげるかのように映像が進んでいく。永遠が欲しい、そうじゃないなら死にたい。人生のどこかでみんなが諦め、折り合いをつけて大人になっていくようなことを、いつまでも願い、そして手にしようともがいて生きることを許された気がした。
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