gasolinegirl

永遠が通り過ぎていくのgasolinegirlのレビュー・感想・評価

永遠が通り過ぎていく(2022年製作の映画)
3.0
この映画をみた日、雪が降った。

自身の愚かさに苛立ってしょうがない日だった。野菜スープをつくって、部屋を掃除して、カーテンを開けたら、辺りが真っ白になっていた。

冷たさが透き通っていて、ああ、生きていて良かったって、少し穏やかな気持ちになった。天気に助けられることがあるんだなと思った。

私の住んでいる場所は、星がよく見える。毎晩、夜空にはオリオン座が在って、それをみながら帰宅する。

無数の星達は、心みたいに、何も言わず光っている。

痛みを乗り越えるために、痛みを確認し、人々は、詩を唱えていた。

一等美しくなりたい。
いつか、消せない傷が光るとき、今日みたいに魂が透き通る日が来る。

脆い部分も、強い部分も、言葉がなくても通じあえる日がくる。