カナノシ

ファンタジー・アイランドのカナノシのレビュー・感想・評価

ファンタジー・アイランド(2020年製作の映画)
3.8
そこに来ればありとあらゆる願いが叶うと言う。
そんな夢のような島に運良く招かれた数人の男女。
酒池肉林の豪遊を望むものもいれば、諦めた夢を再び願うものや過去の後悔をやり直すべく訪れるものもいた。
彼らの願望は確かに叶えられた…しかし、その願いは段々と歪んで行き……な話。

簡単に叶うような夢から魔法でも使わないと叶わない非現実な願い、全てが不思議な力で実現していく。しかし段々と不穏な空気に…
皆の夢が混じり合って何が起きてるの!?ってなっていく様は良い意味で気持ちが悪くて最高。
何が起きてるの?現実なの?バーチャルなの?不思議パワーなの?ホラーなの?サスペンスなの?とジャンルを特定させない感じで進むのは結構好き。
前もなんかこんなのあって好きだったな、あーキャビンか。みたいな。そんな映画。

しかも最近は技術やノウハウが高まってきてB級臭のしない隠れB級が多いから伏線なのか荒唐無稽なのか終盤まで分からないからなおのことジャンル迷子で良き。
大作も沢山作ってもらって、同様にB級も溢れる世の中になって欲しい。
そして死ぬまでに全部見切れないでもうちょっと見たかったって言って伏せたい。

駄菓子で言うならクラシエのピザパーティー。ピザの見た目で甘いゼラチン。頭が混乱するような。
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