RAMPO

ファンタジー・アイランドのRAMPOのレビュー・感想・評価

ファンタジー・アイランド(2020年製作の映画)
2.0
視聴数もまぁまぁあるし、ブラムハウス制作というので、ちょっと期待したんですけどね。

何でも夢が叶う島って謳い文句のテーマパークなんですが、冒頭のシーン見て、人為的な操作により現実的な夢を実現するもの様なもの(例えば名作映画「GAME」のような…)を想像してたんですが。

なんかよく分かりません。

一応、モニター参加したゲストたちのそれぞれの“夢”が叶えられるんですが、その内容は当然に様々で、呑気で陽気な馬鹿騒ぎパーティーだったり、兵士になること(過去戦地で死んだ父親に会いたかったため)だったり、過去に求婚を断った男性との結婚、出産して娘を得ることだったり、過去にいじめられっ子だった娘がいじめっ子に復讐することだったり、なんかそのまま現代でも実現できそうなことから、過去に遡ってやり直したりってことまで引っくるめて“島の力で”実現させてるようで、ファンタなのかリアルなのかよく分かりません(いやファンタジーなんですが)。

その一方で、またよく分からない浮浪者然としたオヤジが出てきて、調査に来た“探偵”だとかで、ゲストを助けようとするもんだから、なんか話の筋がとっ散らかってて一貫性がある様に見えず。
同様に途中で現れるコカインマフィアみたいな連中の意図も不明。

しまいには、参加したゲストは過去のある事件に関わりのある者が集められてたとかで、ゲストそれぞれの夢を叶えてるんだと思ったら、某一人の夢だったと(それも何か取って付けた感のある理由で、前半の行動と一貫性がありません)。

夢の実現といっても、島を出なきゃ夢を見続けられるって類のもので、やってる事は詐欺みたいなもの。その割には死ぬ人は死ぬし、結局何がしたいのか最後まで意味不明という、文字どおりファンタジーな話でした。

なお、怖さは全くありません。笑える部分もありません。当然のことながら、感動したり考えさせられたりって話でもありません。
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