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世宗大王 星を追う者たちのTAMUのレビュー・感想・評価

世宗大王 星を追う者たち(2019年製作の映画)
3.6
原題『天文 天に問う』
朝鮮伝説の科学者チャン・ヨンシル(チェ・ミンシク)、ハングルを生み出した王、世宗大王(ハン・ソッキュ)の共に見た夢と夢の終わりを描く。

とは言え、「北極星の隣に輝く星が、そなたに見えるか。それが、そなたの星だ。」
「王様...」
のような会話を50過ぎのおっさん2人が繰り広げるBL高難度案件。

正直、前半の2人のいちゃつきに、だりーっ、となってしまったが、本国の方にとっては歴史に残る2人の友情に胸が熱くなるのかもしれん。

個人的には、天才科学者チャン・ヨンシルが最初から天才科学者だったので、何故他の追随を許さない、その発想ができたのか計り知れず不満。

なーんか、見る限り、当たり前のように水時計を作り出す。
そもそも日本はこの頃どうやって時間管理してたんだろうとか気になり出してしまったり…

あと、女性がほぼ登場しない。
おっさんか、じじいしか出てこない上に、似たり寄ったりの韓服やヒゲだったりして、識別もまた高難度w

更には自分の読解力の問題とは思うが、終盤の展開が腑に落ちないというか、ほぼ納得できずw

ただ、当時、明(中国)との間で中間管理職のような韓国の立場と、権力を守るための両班(当時の官僚)の風見鶏ぶりは今に通じる警笛に見える。

キャストはハン・ソッキュとチェ・ミンシクが圧巻の演技を見せるが、ちょいアップ多めで濃い目。

王の輿破損事件で投獄されるキム・ウォンヘ、イム・ウォンヒ、ユン・ジェムンの3人組が、揃ってコメディリリーフで喰い入るように見てしまうため、ラストの感動すべきシーンで、3人が面白いことしやしないかとチェックしてしまくったのが悔やまれるw
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