職場ではバカにされ、妻には朝から怒鳴られ、不登校気味の娘には「部屋に入らないで」と叫ばれる。
現実から逃走するために妄想の中でラップするWackなオヤジが、自分のため家族のため、人生を取り戻すために立ち上がる。
小節のお尻で綺麗に韻踏まなくても
ジャラジャラしてアクセサリーがなくても
豪華なビートが流れなくても
その人を愛して紡ぐリアルなリリックは人の心を打つ。
鬱屈とした前半〜中盤、それをぶっ飛ばす最終盤。60分の尺に見所たくさん。
“妻はまるでモンスターペアレント。
彼女は娘のためにモンスターになれるんだ”
痺れた。