こーひーシュガー

心をつむいでのこーひーシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

心をつむいで(2018年製作の映画)
1.7

このレビューはネタバレを含みます

14分と、短編にしては少し長め
10分以内の短編でもっといい作品は他にもたくさんあるのでこれを観るくらいなら他のを観るほうが時間の無駄にはならないのでおすすめする。

⚠以下より少し過激です。

「多様性尊重」
その一言でいかに思考停止させられているかがよくわかる作品。
なぜ、マイノリティ(そもそもマジョリティとマイノリティのように分けること自体がすでに矛盾しているが…)が受け入れられる立場で、マジョリティが受け入れる立場である前提なのか。
こういう作品を作り続ける限り永遠に差別はなくならないだろうと感じた。
この作品自体はマイノリティである毛糸が同じ毛糸を差別せず仲間として迎え入れることが大切と読み取れるが、肝心の人間たちが毛糸を受け入れる過程が描かれていない。
こういう題材を扱うのならそういうことも描くべきではないかと思った。
過程より結果重視ということだとは思うが、それは考えを放棄してるとしか思えない。
短編だから端折っていいなどと考えてるようではダメだ。
「自分らしくあれ」
自分らしくない状態でいる選択もまた一つの多様性ではないのか。
無理に毛糸でいる必要はない。
毛糸でいてもいい。
それが真の「多様性」では?
短編はあたりとハズレの差が激しいな…