このレビューはネタバレを含みます
自殺を決めた男の48時間を描いた作品で、設定としてはとてもドラマチックなのだが、淡々と紡ぎ出されるドラマに暖かみはなく、主人公に感情移入することを拒まれているようだ。
哲学的な会話も多く、取っつきに…
『鬼火』(Le Feu follet ゆらめく炎)
1963
フランス
アラン「退屈な暮らしじゃないか?」
デュブール「妻と娘たちとカビくさい家が僕の情熱の一部だ」
アラン「昔の目の輝きがない。力…
フランス映画らしい、決してハリウッドでは作られることがないであろう、実に観念的な作品です。
アルコール中毒で療養施設に入院している主人公アラン。
小康状態となった彼は外出し、昔の友人らを訪ねて回…
淡々としていて、けどそんなに憂鬱さは感じず面白かったです。MOONRIDERSの同名曲(本作から拝借)の陰鬱な雰囲気と共通点多いですね。なるほど!
ラストが最高。ほとんど60年代ガロ漫画。
特定…
アルコール依存症で療養中の男。
自殺を決意してから、パリの旧友を訪ねて回る最期の48時間を描く。
画面越しに感じるのは、苦痛ではなくどうしようもない絶望感と虚無感。
旧友とひとときを過ごしても、その…
アル中で死を決意した男の2日間をモノクロの映像とサティのピアノで描く美しいモラトリアム陰鬱映画。
ラストもアレだけど、かつての友人たちを訪ね歩く行為が自罰的で苦しい。希望とか若さとか情熱とか、そん…