おときち

映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日のおときちのレビュー・感想・評価

2.8
こういう映画にスコアをつけるのも無粋だとは思いますが…。


小学6年生の娘からのリクエストで劇場鑑賞。
2020年、小学6年生になった娘はまだプリキュアのテレビシリーズを観ているが(私、今年はやや途中離脱気味)、「映画も?」と思ったので、「まだ映画も観にいくの?」と尋ねたら、「いいじゃん別に!何歳以上は観ちゃダメとかないでしょ?好きなものに年齢は関係ないでしょ?」的なことを言われてしまい。
「あぁそれはいつも俺が言ってることだなぁ」と反省(ちゃんと聞いてるんだ、とちょっと嬉しくも)。
結果、2人で一緒に劇場で鑑賞してきた(未就学児の親子連ればかりだったけど)。
「別にいらないんだけどさー、くれるからさぁ」といいながらミラクルライトを受け取っていた娘。いいぞ、娘よ。それでいいのだ。


テレビ版でも映画版でも、プリキュアみたいに長く続いているシリーズものは、もう展開はだいたい同じだし、先も読めるけど、同じような話だからこそ「ちょっと違う」時に「お?」って思って、そこに意図を見出したり、考えたりするのが面白いなぁと長年観てきて思う。
そういう意味では「HUGっと!プリキュア」はインパクトあったなぁ。


今作はなんだろうね。
「未来をつかめ」とか「同じことを繰り返す毎日から抜け出そう」みたいな感じ。
過去のプリキュア2組が出てくるのが必然なのか何なのか、なぜこの2組なのかはよくわからないけど(直近のプリキュアだし、そういう慣しだからだよな、きっと)、同じ1日を繰り返すことになってしまった世界に、日常を、時間を取り戻そうというお話。

通勤電車に揺られて会社へ行って仕事して、また電車に揺られて帰ってきて、寝る。
いやー、毎日同じような1日の繰り返しだぜ?なんて思ってしまうのは私の問題。
時が進まない、明日が来ないということは、未来がないってことだもんな。そんなのは間違っている。みんなには輝く未来があるよね。がんばれ、プリキュア!

劇中、交差点などを行き交う自動車のスピードが速くて怖い。わざとかな、あれ。ちびっ子たちよ、クルマには気をつけてね。


途中、ちょっと眠くなっちゃったのは朝一番の時間で観に行ったから。
つまらなかったとかではない。むしろ90分でタイムリープを繰り返して、伏線を張って回収して、とよくできてると思う。
例年、プリキュアの映画だとミラクルライトを渡された子どもたちが、劇中に「プリキュアがんばれー」と言ってライトを振るのが定番なのだが、今年はさすがに「上映中は声を上げないでください」とのことだったので、静かに鑑賞していたのがちょっとかわいそうだったかな。


娘よ、来年のプリキュア映画も行こうな。お前もう中一になるけどな!
いいぞ、娘よ。それでいいんだ。