dieBananaSuki

映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日のdieBananaSukiのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
プリキュアを観ていると、いつも敵のほうの気持ちがよくわかる。これはやっぱり敵が表象するネガティブさを感じる機会が多いからだと思う。絶望とかそういうたぐいのもの。私がプリキュアを好きなのは、ネガティブなものを打倒して前に進んでいくからだ。勇気がもらえるし、そういう前向きなことを語るところがたまらない。
本作の敵は明日が来ることを阻止して、同じ時間をずっと繰り返すようにする。明日が来なければ、自分が見てきた子どもの笑い声でいっぱいの学校(廃校で取り壊される予定)がなくならないからだ。明日が来なければいいという気持ちは誰しもが一度は抱いたことがあるだろう。そんなネガティブな気持ちを、明日に希望をもって倒すプリキュアの姿にはカタルシスがある。
あまり内容には触れていないけど、タイムリープものとして面白いし、プリキュア同士の絡みの楽しさもある。過去作のキャラクターがちらっと出ていたりして、サービスもある。全体的に楽しめる作品になっている。