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ザ・ウェイバックのkotのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ウェイバック(2020年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

かつてバスケットボールの名選手だった主人公は、子供を亡くして以来、アル中となり、妻と別居し、建設現場で働いている。
そしてひょんなことから母校のバスケットボール部のコーチを引き受けることとなり、自らも再生していく、というストーリー。
トラウマによるアル中を克服していくパートと、弱小バスケットボール部を立て直していくパートと、相互に絡み合っているのだが、前者の方が比重が重くて、少しバランスが悪いように思えた。
せっかくチームで爽やかな勝利を収めた後なのに、どんより暗い気分になってしまう。
部員達も、あれだけ世話になったコーチとの別れだというのに、挨拶のひとつもなく、あっさりし過ぎている気がしないでもない。
主人公は父親へのコンプレックスから自滅の道(バスケの道を捨てたり、ドラッグに走ったり)を選んでしまったわけだが、もう過去は取り戻せないわけで、そう考えると代償は大きかったが、最後に主人公が再びバスケットボールに手を伸ばすところに、若干の救いを感じた。
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