レオン

ブラックアダムのレオンのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.6
ドウェイン・ジョンソンは「ワイルド・スピード」に出演した時ぐらいから、この人マーベルあたりに出てきても適役あるな~と思っていたら、DCからヒーローデビュー♪

主演のみならず、制作総指揮まで兼任し(おそらく個人でも制作費をかなり投入しているはず)15年も前から構想していたらしい(ほんまかいな?本サイトとは別のサイトには10年って記載が・・)のだが、
アイデア不足と、やっつけ的脚本が否めない。
それにかなりマーベル作品に日和っている印象が・・。

まず主人公以外のヒーロー4キャラが序盤で登場し、少しわくわく感が増しますが、
おいおい、4人とも酷似したのがマーベルにいるじゃないか! (ドクターストレンジ、ファルコン、ストーム、アントマン) コミックではどちらのキャラが元祖なのかは知らないが、既に活躍しているキャラとかぶるのをわざわざ登場させなくても・・。

それにブロスナン演じるキャラが、"ケント" と呼ばれたので、「えっ? クラーク・ケント? 彼がスーパーマンなのか?」と思ったら、キャラの個人名が、ケント・ネルソンだそうで、ややこしいだろ! DC作品でケントと言えば「スーパーマン」で、他では使えぬ永久欠番的な名前だろっ・・・と一人心の中で怒る・・。

あとブラックアダムの超能力の説明が一切無い。
出生に関しては、くどいぐらいにエピローグ的なストーリーを描写しているが、翼やマントもないのにどうして空が飛べるのか(しかもホークマンより早そうだし・・)地肌に弾丸やミサイルが当たっても平気だし、傷(コスチューム?)は指から○○光線だして治すし、手から出す電流の様な光線も何か分からない・・。 メイン武器がなんなのか分からないヒーローって? 魔術師の力でなんでもOK?

せっかくドウェインが演じるなら、相手キャラと力比べして、筋肉から血管がモリモリと盛り上がる様なフィジカル的な描写がほしかったですな~。

私的にはDCはマーベルより、ややシリアスという印象があったのだが、今作ではドジキャラが混じっていたり、助ける親子の部屋を3度もぶち破って、フェイトにいやみジョークを言われたり(シリアスに考えると笑えない)と面白ろければよしのエンタメ最重要的な脚本・・。

さらに自らを封印するのも違和感があるし、ヴィラン登場により封印解除では、復活シーンで盛り上げる為の封印かいっとご都合感が丸出し・・。

アンチヒーロー・破壊神 のキャッチコピーに多少、奥深い物を期待したが、強いがちょっと非常識なだけ?な印象で、「ダークナイト」の主人公の様な思慮深さには遠く及ばない・・。

っと批判ばかり記載したが、アクションシーンはそれほどのオリジナリティーないものの、痛快シーンが多く展開するので、まあ一気に楽しく見れました。どうにか及第点どまり、が私の印象です。
 
次作はキャラの特徴にしろ、脚本にしろもっとディテールに拘って、楽しかっただけでは終わらぬ作品を期待します。
レオン

レオン