なお

ブラックアダムのなおのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックアダム(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

"△"

DCEU第11作。
ついに我らが"ロック様"ことドウェイン・ジョンソンがDCの世界に君臨。
…それも、鋼の肉体に圧倒的なパワーを兼ね備えた最強&最恐のヒーローとして。

5,000年の眠りから目覚めたテス・アダム/ブラックアダムは、人類の敵となるのか、味方となるのか…

✏️ヒーロー顔負けの肉体
圧倒的なパワーを持つブラックアダムというヒーローを、CG不要の筋肉隆々ボディを持つロック様が演じる…

もうこの時点で、劇中ロック様がヴィランに負ける展開になることはあり得ないと想像がつくし、実際そうなっている。
(劇中、これといった致命傷を負うこともほぼない)

もうこのへんに関しては「ロック様だから仕方ない」と割り切れるかどうかで賛否が分かれそう。

それを踏まえた上で楽しみたい「ブラックアダム」というヒーローのポジション。
彼はある立場の人からすれば紛れもない「ヒーロー」であるし、またある人の立場からすれば「排除すべき巨悪」でもある。

彼は別に「世界の安寧秩序を守りたい」などという善良な思想からそのスーパーパワーを行使することはなく、基本的に「目の前にジャマな奴がいればぶっ飛ばす」という実にシンプルな思考回路のもと戦いを重ねていく。

今までのDC戦士にはあまりない「半良半悪」とも言える彼のファイトスタイル、そしてスーパーパワーを持つ者としての矜持がどのような方向に向かいどのような結末を迎えるか。
それが本作最大の見どころ。

✏️JSA
本作に登場するヒーローはロック様その人だけではない。
DC原作でもおなじみのヒーローユニット<ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)>もDCEUの世界にデビュー。

ブラックアダムとは犬猿の仲となるカーター・ホール/ホークマン、名優ピアース・ブロスナン演じるケント・ネルソン/ドクター・フェイトを始めとする全4名のメンバーの活躍も本作に花を添えてくれる。
(メタ的視点だが、ドクター・フェイトとドクター・ストレンジを戦わせたら映像的にめちゃくちゃ面白そう…DCさんマーベルさん、ぜひご一考を🙏)

チームの紅一点、マクシーン・ハンケル/サイクロンを演じたクインテッサ・スウィンデルのエキゾチックな魅力は個人的に必見。

✏️DCの闇
そしてDCEUもう一つのお楽しみ、ポスト・クレジットにはなんとなんと、ご存知スーパーマンを演じるヘンリー・カヴィルが出演。

やはりブラックアダムの強大なパワーに対抗できるのは彼しかいない…がんばれスーパーマン…!
と応援したいところだが、周知の通りヘンリーはスーパーマン役からの降板が報道されている。

またワンダーウーマンの第3作目や、そのほか制作が予定されていた今後のDCEUシリーズ作も制作中止や延期が次々発表。

大人の事情で仕方がないことなのかもしれないが、個人的にはなんとも後味の悪いポスト・クレジットとなってしまった。

☑️まとめ
映画自体は良くも悪くも「ロック様主演」然としたものであり、ストーリー展開の是非よりも怪獣映画さながらの破壊&豪快なアクションを素直に楽しむのが吉。

それよりも、現在混迷を極めているDCEUのシリーズ展開。
来春には、ブラックアダムとルーツを同じく(?)するシャザムの新作公開が決定しているが…
どうなるDC。

🎬2022年鑑賞数:113(50)
※カッコ内は劇場鑑賞数
なお

なお