まぬままおま

蝸牛のまぬままおまのレビュー・感想・評価

蝸牛(2019年製作の映画)
3.5
中学三年生の日比野千帆は、幼馴染の野球少年、沼田信平と付き合っている。信平は男性ジェンダーに違和感をもっている。だから千帆は、信平にいつか好かれなくなるのではと不安になっている。

千帆はトランスジェンダーに理解があるのに、異性愛主義的な考えに浸かっているんだなというのが、まず受けた印象。
信平が男か女か(これも男女二元論的な考えではあるが)と信平が千帆のことを好きかどうかは別個の問題である気がする。
ただもし自分が、千帆の立場になったら上手に区分できる自信はない。

性表現は、突飛ではあるが好感もてる。中学生の猪突猛進な愛情表現。

蛇足1
野球少年は、マッチョで元気のいい典型的な男性ジェンダーの象徴な気がする。信平は野球少年であることには、あまり葛藤してないし、そこはどうなんだろう。分かりやすい記号表現をするべきではないと思うけど。

蛇足2
カタツムリは、男も女もないけど、暫定的に「男」や「女」を決定して、恋愛するほうが私は適していると思う。性別を無化させることは、違うと思うしかなり難しい。