全ての音のBPMが瞬時に判ってしまい、周囲の音が気になってしょうがない隅子。
恋愛なんて興味がないと思っていた隅子だったが、ある日親友の雪見に誘われしょうがなく行った音楽ライブで知り合った水に恋してしまう!…という短編ラブストーリー。
女性監督らしく、瑞々しくてリズミカルなラブストーリー!
世の中の音のリズムが判ってしまってそれが煩わしく感じていた隅子が、恋をした途端煩わしかったはずの周囲の音が心地よく感じるっていうの、なんだかすごく解ります。
好きな人に優しくされたり楽しいやり取りが出来た時の、世界の景色が晴れやかになって心地よい音のない音に包まれたようなウキウキした清々しい気持ち。
穏やかで幸福感に溢れていて、でも少しだけ心臓がキュとなるそれは多分、“恋”の持つ独特のリズムなんだろうなって思います。