QTaka

ビート・パー・MIZUのQTakaのレビュー・感想・評価

ビート・パー・MIZU(2019年製作の映画)
3.8
ビートが気になってしょうがない彼女の心に響いたのは、恋する心の鼓動だった?
キュートな女の子の、ハートがキュッとする恋物語。
石川瑠華さんのパキパキした演技がまたキュート。
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BPMをめぐる物語。
”BPM(毎分の振動数)”というキーワードを持ち出して、恋のハートビートの物語を描いている。
この題名がとてもポップな感じでイイ。
(もっとも、”BPM”という単語自体は、かなりマニアックなキーワードでも有るのがどうかとも思う。)
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映画は冒頭から、面白いカットで始まる。
”BPMとは”という、石川瑠華さんのカットが、かなり魅力。
この掴みから、観客はビートを感じ始める。
つまり、観客が主役「隅子」になっちゃうんだ。
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監督の言による、凝ったカットは、確かに映画の中で印象的なシーンだった。
ライブハウスの後ろから肩をガッとつかむシーンとか。
プールにダイブするシーン。
そして、水中シーン。
がんばったシーンが満載で、それらが印象にがっちり残る。
他にも、石川瑠華さんの顔演技もいけていた。
困惑して、混乱して、暴走する、そんな女の子の心の内を、顔の表現で捕らえているシーンは、とても効果的だったと思う。
石川瑠華さんは、今までの出演作とは打って変わって明るいイメージの役だったと言うことだけど、この雰囲気もかなりいけていると思った。
楽しみな女優さんですね。
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とけた電球「焦がれる」(MOOSIC LAB 2019「ビート・パー・MIZU」コラボMV)
YouTubeにアップされているMVは、富田監督が編集している。
映画のダイジェスト的な映像になっている。
このMVの冒頭から、車のウィンカーライトが石川さんを照らしている。
この点滅に、映画の主題”BPM”を映し込んでいる。
やっぱり、そこまでこだわっているんだね。
そのこだわりがこうやって映画になるんだね。
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次回作は長編と言っていた。
またムーラボで見られるかな。
楽しみに待とう
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