“世界で最も魔法に満ちた場所”
これはまさに裏『ラ・ラ・ランド』
3時間超の時間を全く感じることなく完全にこの作品の世界観に飲み込まれてしまいました。
まず冒頭
『ドライブ・マイ・カー』並みに長いアバンタイトルの熱量が尋常じゃない
そこで描かれるのはまさに財力と権力に満ち溢れたなんでもありの古代都市バビロン
ここですでにテンションMAX😆
サイレントからトーキーへ
映画がそのスタイルを大きく変えようとする時代
そんな時代に映画作りという“魔法”にかかったハリウッドの人々はまさに命がけ(これまじでw)でその“魔法”に酔いしれる
時代が変わる中
“魔法”は解けていると気づいていながらかかったままのふりをする者
“魔法”にかかったままでいようともがく者
新たな“魔法”を自ら作り出そうとする者
“魔法”は幻だと気づく者
そしてその“魔法”を自らの手で解いてしまう者😢
そんな混沌とした時代にあるシーンでブラピが発する言葉は映画界へ、そして我々に向けられたチャゼルの強い心の叫び
それを“映画愛”という簡単な言葉で語ることが憚られる自分がいます
さらに『ラ・ラ・ランド』で使われた曲のアレンジメロディが使われるシーンには本作が『ラ・ラ…』と表裏一体だということを感じて😢
ラストシーン
スクリーンと私達の客席が一体となるそのシーン
映画という“魔法”からは決して逃れることができない、でもそれはとても幸福なことだと気づかせてくれる至福の時間でした。
どこか大林監督の『海辺の映画館』を思い出させるこの作品
そこからはこの作品が自らの映画人生の中で必ず残しておかなければならない作品だというチャゼルの思いを感じてしまいます。
若干38歳という若さにしてこんな傑作を作ってしまう彼がこのあとどんな作品を見せてくれるのか
全く想像がつきません🤔
⚠️⚠️⚠️ご注意
相当お下品です😅
生理的に受け付けない人が多数いらっしゃると思いますので、鑑賞の際にはご覚悟を!
p.s.
ジャスティン・ハーウィッツの音楽も最高!
音響設備の良い劇場での鑑賞がオススメ
もちろん速攻でサントラポチりました😉