デイミアン・チャゼル監督最新作。
188分と3時間超えの大作なので、体調を整えてから観に行きました。
冒頭から象の排泄に衝撃を浴びて始まり、パーティと言うなの色んなものが出るわ出るわの乱痴気騒ぎ。
"ウルフ・オブ・ウォールストリート"より裸祭りなんじゃないかって感じ。
ブラッド・ピット×マーゴット・ロビーというより、ディエゴ・カルバが主人公でしたね。いい役してたなぁ。
もちろんブラピもマーゴも見せ場も多いんですけど、特にブラピの描写はそこまで…な感じ。
今までのチャゼル監督作品ってメインが2人なのでわかりやすかったのが、キービジュアルのサブキャスト含めて6人(主だと4人)いるので、視点が多くて、ちょっとわかりにくかったり、気持ちがついて行かないシーンがいくつかあった。
ただ、あの時代は良かったねという懐古主義ではなく、サイレントからトーキーへの時代の移り変わりによる栄光と挫折。
移り変わりに取り残された様を描いているのは希望を打ち砕くカウンター感。
派手で豪華な映像と圧倒的音楽の存在感、映画に対する重いが溢れた188分間でした。
ジャスティン・ハーウィッツの音楽は今作も素晴らしい。
以下、ネタバレあり感想。
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ブラピ演じるジャックのスター性とか親友ジョージとの関係性が薄くて、ノッてくるものが少なかった。
ヘビと闘う謎の二次会での切ない表情だったり、映画への想いを吐き出すシーン、自殺までのワンカットでの背中から伝わるものなど、プラピ単体のシーンは圧巻でしたけど。
マーゴ好きなんですけど、(むしろチャゼル作でマーゴ主演だから観に行ってるんだけど、)最高!って感じではなかったんですよね。
凄かったんですけどね…まだ言語化できないので、追記するかも。
ラ・ラ・ランドのサウンド(コードかな?)をオマージュした曲が流れた時に、テンション爆上がり。
トーキー初期の撮影スタジオのシーンは、クドかったけど、おもしろかった。
ラストの映画館内を俯瞰で映すカメラワークが良かった。映画館には色んなお客さんいるし、色んな感想あるよねっていう。
ただね、隣の客がずっと喋ってたりポップコーンの食べ方がうるさくて(口開けて噛むなよ…)、正直表題が出るまで集中できなかったのだけが、心残り。
公開2日目なのにお客さん10人くらいしかいないし、あんまり興味持たれてないのかな…。
2度目観に行く?とはならないけど、いいシーンが散りばめられてたし、ショートでまた観たいシーンは多かったです。