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バビロンのmsyのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

紀元前に栄えた大都市バビロン×ディミアンチャゼルのハリウッド黎明期の映画ということで楽しみにしてました!

草も生えんくらい徹底的に滅びたバビロンをタイトルに冠しながら、結局人は映画を作り続け、夢を見つづけるというラストの走馬灯…
しかも結局そこから足洗った方が幸せになってるという切なさ。
胸がいっぱいになりましたが、ちょっと哲学的というか広義なのでドラマとして的が絞り切れていない感じで、映像の派手さとは裏腹に物足りなさが残りました。

タランティーノのワンハリはそこがはっきりしてたのでめちゃくちゃ泣いたし揺さぶられた、あれはやっぱりすごかったなあと思う。

あと、マーゴットロビーがいい人なのが隠し切れてなくて大淫婦バビロンとしては綺麗すぎた、ギャンブルで借金作ったあとも綺麗なままやったし…

けど、映像の作り込み、オマージュに満ちた場面の数々…
そして何より音楽が最高だった…
クラシックさと新しさがあんなに見事に両立したカッコいいジャズってないわ…
ララランドのキャッチーさより通好みになってた気がする。でもcity of starsに似たメロディもあってジャスティンハーウィッツの音楽はチャゼル監督作品において骨格、本当にすごいペアリング……

ディエゴカルバの顔も良かった…
映画作りに魅せられて落ちた瞬間の顔、そこにかぶせられるタイトル「バビロン」。いい…!

とはいえ、ハリウッドの光と闇全部乗せみたいなネリーのパパ、エリックロバーツがいっちゃんええ顔してたー
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