このレビューはネタバレを含みます
映画に魅せられて、映画を信じた者、映画でしか生きられない者達の栄枯盛衰
とにかく乱痴気騒ぎで超クレイジーな前半から、時代が変わり彼らの終焉へと向かう様を描く後半
コロナ禍を経て映画のあり方が様変わりしつつある現代に生きて、この業界に生きてる者として少し親近感を覚えてしまう一本だった。
映画好きな人は人生に不満を抱いて、俺の人生こんなもんじゃないと野心を秘めてる人が多いような気がしていた。
映画の魔法にかけられた者、魅せられた人は映画でしか救いがないんだなと改めて実感した。
当時のクレイジーな映画界を垣間見れたのは最高な体験だった。
デイミアン・チャゼルはやっぱりどこか狂った監督なのだから、これを見てどうした!?とは思わなかった。
矢継ぎ早にどでかいことが起きるから長尺とはいえ体感2時間くらいだった。
どことなく夢を追っかけて狂った世界に辿り着くか、現実突きつけられて今の場所に戻るかな侘び寂びは監督過去作に通じるものがあるような気もする。
とにかくクリエイターやエンターテイメントに身を置く人はクレイジーであり魅力がないと成り立たないんだなと。
たとえ一瞬の輝きだとしても、物を残せばその時に生き返るのだから夢がある。