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バビロンのmaaaaachedのネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

"映画版"スターウォーズローグワン。
すべての瞬間はこの世界のDNAに刻まれて生き続ける。それが巡り巡って、どこかの誰かの中できらめく瞬間が来るかもしれない。
観客に嘲笑され、キャリアの終焉を自身に突きつける形となったジャックのトーキー作品も、巡り巡って後の名作に繋がり、観客の心に思わぬ形で刻まれていく。

また、序盤のサイレント映画の撮影シーンでのネリー、ジャックのそれぞれの採用カットとなったシーンの素晴らしさ。演技が演技を超えて本物になる瞬間。確かにあった奇跡のような一瞬がフィルムに収められ、永遠に生き続ける。映画、演技が持つ魅力が詰まった名シーンだった。

デイミアンチャゼルは本当に映画が好きなんだと伝わってくる。
究極の映画讃歌であり、生きとし生ける全ての人に通じる人間讃歌。とても良い映画だった。
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