早く終わらないかなと思いながら見てました。
アイズワイドシャット、ムーラン・ルージュの下位の下位の下位互換みたいな下品なオープニングから、ファイトクラブや、エレファント・マン、ワンスアポンアタイムインアメリカみたいだなと感じるところもあり、手を出しすぎじゃ無いかと思いました。
なんでもカオスにすればいいってわけじゃない。
"脱構築"を感じたような気がしました。
何だったのか、ラストのマニーの映画館シーンでそれとなく伝わってきましたがそれにしてはえらく汚い前座だったなと。
私は映画には美しさを求めがちなのと、映画の良さに浸った時期がおそらく白人至上主義(それを讃えるわけではなく)の映画量産期だったのかなと思うので、この映画の要所要所で、美しさが足りない、と受け入れられなかったけれど、隣の若い男の子は嗚咽して泣いていたから若い子には刺さるのかもしれない。
パーティーシーンや地下牢のシーンを見てエキストラの人たちにもこう言う場合もインティマシーコーディネーターが話をつけているのか気になってしまいました。
懐古的に露出シーンが多い意図があるのか?と考えたけどそれを今の2023年にやるからにはきちんと本人の同意をとってリスクも把握させてるんだよねと知りたい。
セッションやラ・ラ・ランドの仕上がりを期待して見に行って、ラ・ラ・ランドぽさもありながらなんか違う!のに音楽はまんまラ・ラ・ランドのやつあるやんけ!なんや!と思ってたらこれは意図的なんですね。
セルフスクラップアンドビルドということでしょうか。
小気味なリズムのBGMに心踊るシーンもありましたが全編通して心に刺さる印象に残るシーンがなく、カメラワークもなく、演技もなく、二番煎じに思えました。二番煎じというか、あえて、過去のハリウッドの名作を全てにおいて踏襲する狙いがあったのかもしれませんが…。
今年のアカデミーのノミネート発表時点ではバビロンくらいしか情報知らなくてノミネート少ないな〜なんでだろと思ってましたがいざ鑑賞後はアカデミー賞と評価は一致してるのかな、というとこに気持ちを落ち着かせることにします。
ドルビーシネマで見たけれど、その価値はなかったかもしれない。
映画が面白いつまらないではなく、映像美に価値を見出すものではないのでは。
映画でNGなものがある人はリサーチしてから見た方がいいかもしれない。苦手な動物とかあれやそれや。