《糞にまみれたニュー・シネマ・パラダイス。》
アカデミー賞最有力!って押されていたのに、蓋開けたら主要部門にはノミネートにならず、
更に評価も真っ二つに別れている本作。
確かにこれは賞を獲るタイプの映画じゃなかったし、
良い評価、悪い評価どっちの意見も凄い良くわかる作品です。
そして個人的には好きでした。
とにかく本作は下品過ぎる。
豪華キャストの『jackass』なの?と思うほどのエログロシーンがありました(笑)
マーゴット・ロビーの台詞は7割ぐらい下ネタだったんじゃないかと。
そのマーゴット・ロビーの体当たりな演技は素晴らしかったです。
個人的には後半のブラピの感じが凄い印象的でした。
前半とガラッと替わって静かなトーンがなんか切なかったです。
サイレントからトーキーに変わる時代背景とか詳しくないからそこら辺はあんまりピント来ないとこはありました。
それでも前半のコントのような熱量の撮影と、
後半の作業的な撮影の温度差が物語っていた気がします。
映画と舞台どっちがエンタメなのかのあの口論もよかった。
今は映画以外にもエンタメは溢れている。
むしろ映画を映画館で見る行為自体がサブスクで失われつつある。
それでもなぜ映画館でだけ、
映画を観るのか。
なんかラストのあれを観たらグッと迫る物があってうるっと来てしまいました。