ずけし67

バビロンのずけし67のレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.1
大衆ウケを狙った豪華エンタメかと思いきや、ウケるどころか嫌悪感を抱く人もいるのでは?と思うくらいなかなか破天荒に攻めた作品で面白かったです。


1920年代の無声映画のスターであったブラッド・ピット、一躍スター女優を夢見るマーゴット・ロビー、そして映画界で成り上がろうとするディエゴ・カルバの3人が激動のハリウッドを舞台に繰り広げる物語。


糞尿まみれにゲロまみれ、ドラッグとかおっぱいとかチンコとかなんでもありの酒池肉林の乱痴気パーティーを延々と見せつけたかと思えば、あまりの過酷さにカメラがぶっ壊れようがスタッフやエキストラが死のうがお構いなしの戦場のような撮影現場など、当時のハリウッドって本当にこんなキティな世界だったの?って言いたくなるような破天荒な映画業界の描写にはちょっと驚きましたが、でも僕的には嬉しい誤算で痛快でしたね。

そして刻々と変化していく時代の中で、堕ちて行く者、這い上がる者、それらを描いたドラマは面白かったのですが、でもさすがに3時間超えは長ぇ…汗
贅沢に予算を注ぎ込んだ超大作といえど、なんとか2時間半くらいに抑えて欲しかったかな。

それにしてもマーゴット・ロビーはハーレイ・クインといい本作といいイカれキャラが良く似合いますね!
特にライバル女優を出し抜くためにノーブラおっぱいでアピール、しかも氷でB地区冷やして勃たせる裏技使うとか、姑息なのか賢いのか、実際見事にB地区ポッチしてたし、それ以前に視聴者が見たいのも映画監督が求めるのもソコ(ポッチ)なのか?と僕的ツボで笑っちゃいました。

あと音楽良き!
『セッション』といい『ラ・ラ・ランド』といい、デイミアン・チャゼル ✕ ジャスティン・ハーウィッツのコンビは最高ですね。
ジャスティン・ハーウィッツの楽曲も良いのですが、デイミアン・チャゼルの映画を製作する上での音楽に対する拘りと情熱、映画愛がビンビンに感じられるし、そうした映画と音楽の融合も印象に残る作品でした。
サントラ欲しいぞ。
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