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バビロンのAのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.3
社会人となった今、かつて嗜んでいたバリトンサックスをもう一度この手に。
闇属性の『雨に唄えば』だった。
懐古主義のようであり懐古主義でないのがよい。選ばれし人々が手にした儚い夢の煌めき。そしてそのひとつひとつが綿々と受け継がれる歴史の一部となり今に繋がっていると。刺さったな。
下品でカオスで、そういうのあまり好みではないのだけど、序盤のパーティーや無声映画の撮影シーンは芸術の域で圧巻だった。ワチャワチャした場面とその中でのカメラワークは天才的。チャゼル監督が次に見せてくれる夢が楽しみ。
IMAXで見損ねたのは一生の不覚。
A

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