映画愛に溢れている!
という感想が多いが、そうだろうか?
私は寧ろ、ハリウッド黄金期の映画作りが 「こんなにいい加減でした」という内容に戸惑った.
コメディとして逸話(それこそ『ハリウッド バビロン』に描かれているような) を拾っているという事なのでしょうが...
(黄金時代として称揚し暗部については盲目 というのも良くないが) 未だ色褪せない名作の数々, その製作背景を描くのに「適当すぎる余り人が死にました! アハハ! 」。
というテンションで良いのだろうか?
言ってしまえば 『雨に唄えば』に自らの人生を重ねて感極まる映画人の話なのですが、そう考えると大分小規模な話で, この長い上演時間と大予算をかけて描く事なのか? エンディングでは更に戸惑ってしまった。
はっきり言って、ショービズ界についてまわるゴシップ的な誇張(ドラマティックな栄枯衰退)に基づいて映画史を描いており、とても映画愛は感じられない。