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バビロンのrecoのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.5
面白い映画度★★★★☆
笑える映画度★★★★☆
深い映画度 ★★★★☆
泣ける映画度★★☆☆☆
良い映画度 ★★★★☆

大衆映画の仮面を被った、
映画業界に携わる人に向けた映画です。
またアメリカの文化や1940年前後の事を知らない人にとっては理解し難い作品かもです。
でも個人的には好きな映画!
映画に大事な映像、音楽、視覚効果、美術、表現の自由等を強く意識させた作品に感じました。

まず自分は見ていて「エレファントマン」や
「時計じかけのオレンジ」等の映画を連想いたしました。
自分の年齢的には1970年代頃までの映画しか分かりませんが、昔は見せ物小屋やなかなかグロい描写の映画等数多く存在しました。
そんな時代を知らない人からすると、この映画の数々の見ていて不快になるような描写は必要だとも感じないし、受け入れる事が出来ないと思います。
あくまでも憶測ではありますが、表現の自由を過度なエロやグロ等を描く事により、社会に訴えてるように感じました。
またこの作品は3人の人生を描いており、
前半はごりごりのエンターテイメント映画。
中盤はサクセス系ヒューマンドラマ映画。
終盤はホラー?恋愛?ドキュメンタリー?ヒストリー映画?みたいにテイストの違う展開になっていきます。
なので前半で飽きてしまったり、何を見せられてるのか分からない人も多いと思います。
ラストの視覚効果や映像技術などの変遷を描いたシーンを見た時に、自分もようやくこの映画の伝えたい事が何んなのが良く分かりました!
最初は3時間も必要?って思ってましたが
確かにこの位の時間は必要ですね。

さて固い話はこの辺にして、
私はこの映画の事をなんか色々と勘違いしてました。
まず主演がブラッドピットでヒロインがマーゴットロビーであとは全員が助演者だと思ってましたが、主演がディエゴカルバと言う新人俳優でびっくり!!!
ある程度の予測は出来ていましたが、それにしても最後の方の展開は
えっ?となってしまいました(笑)
またミュージカル要素のあるエンターテイメント映画だと思っていたので、ミュージカル映画が苦手な私からすると嬉しい内容の映画でした!
それからこの映画の魅力は
マーゴットロビー。
マーゴットロビーに始まり、マーゴットロビーで終わると言っても過言ではない映画です。
このぶっ飛んだネリー役を演じられるのは彼女以外考えられにくいです!
「スーサイドスクワット」シリーズで何度も彼女が全部持っていったのと同様に、今作も彼女の魅力が全て詰まった作品となってますのでマーゴットロビーがちょっとでも好きな方には絶対観て欲しいです!
あと初出演のディエゴカルバも良かったです!本当に本人の状況と一緒で、最初は新人らしさの初々しい姿から始まり、途中から段々と数々の成功体験により自信に満ち溢れた表情に変わり、最後はもうベテラン俳優かと思ってしまいそうな演技でした!
それにしてもブラッドピットは最近、このような毛色の役が多いですね(笑)

あと個人的に好きなシーンはネリーのバーとトーキー映画の難しさから何度も撮り直すシーンはなかなか面白かったです♪

まだまだ書きたりませんが、映画業界の裏側や歴史等に興味ある方は是非観てみて下さい!
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