ぐり

バビロンのぐりのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.3
1920年代、世界恐慌前の浮かれきったアメリカ。
わたしは、この時代の映画が大好きだ。

派手で、荒唐無稽。
アルコールとドラッグとセックス。
欲望のままに、今を楽しむ人たち。
そこにはお金があり、ビジネスがある。

華麗なるギャツビーも好きだが、この映画での1920年代の描き方も好き。

マニーの「長くて大きなものの一部になりたかった」というセリフがとても効果的で、技巧的でもあるがすごく良い。

ジャック、ネリー、マニー、その他の人々も、映画史や時代という長くて大きなものの一部として、それでも傷ついたり少しの幸せを手にしたりして、淘汰されていったんだと思う。

この映画の主軸となる、映画史の変遷も良かった。
監督の映画への愛が存分に伝わってきた。
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