ダビンチ

バビロンのダビンチのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.1
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督による圧巻のエンタメ作品。
賛否両論あるみたいですが、個人的には面白かったですよ。
冒頭、酒池肉林のド派手パーティーシーンから幕を開け、一気に引き込まれる。
洗練されたカメラワークと空間演出、しっかり作り込まれた美術セット、そしてジャスティン・ハーウィッツの素晴らしい音楽に酔いしれる3時間の映画体験。
チャゼル監督の熱量がこれでもかと伝わってくる夢見る男女の情熱と悲哀の物語に圧倒された。
サイレントからトーキーに移り変わると現場は不自由になったりと、時代に翻弄される人々の苦悩と葛藤が描かれているのもよかった。
哀愁漂う渋いいぶし銀のブラッド・ピットと振り切った野心溢れるマーゴット・ロビーの演技が凄かった。
あと、本当に音楽が最高だった。
まぁ、ストーリーが表面的で思ったほどガツンとこなかったところもあったけど、その分映像と音楽がとても楽しめた。
まさに夢と音楽のエンタテインメントでした。
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